カッシーニ 最後の旅
20年間続いた探査機カッシーニの最後の旅がいよいよ始まる。
NASA at Saturn: Cassini's Grand Finale - YouTube
燃料切れになるカッシーニがタイタンやエンケラドス(生命体がいる可能性がある)を汚染しないようにするため、土星の大気圏突入という方法に決めたそうだ。
4月22日、タイタン (T-126)をフライバイ(接近通過)した後、今年9月15日土星の大気圏突入に向けて、少しずつ軌道を変えていく。
この最後の旅で、カッシーニは土星の環(リング)の内側に入って、環の組成や年代、土星の大気などについて詳しく観測する。 4月後半から~9月中旬にかけての最後の旅がカッシーニミッションのハイライトだ。
カッシーニミッションのプロジェクトチームの『最後の旅』に向けての記者会見は、涙なしでは見られません。
プロジェクト担当科学者のリンダ・スピルカー博士は、「プロジェクトを始めたとき、自分の娘が幼稚園に入りました。今では、娘は結婚し子供ができました。」
探査機を操作するフライトエンジニアのジョアンさんは、「このカッシーニミッションに予算がついた年に、私は生まれました。カッシーニが地球を離れた時、私は8歳でした。 カッシーニの最後の四年間を担当することができ、とても光栄です。」
宇宙の想像できない大きさ、壮大な年月に挑戦する人間の世代をつなぐ探求心に心が揺さぶられます。 お時間がある方は、ぜひ記者会見を見てください。