ワンウェイ火星移住は狂気か? 倫理的に問題はないのか?
写真上: メイソン・ペック博士 Mason Peck, PhD
マーズワンアドバイザーでありNASAの元チーフテクロノロジスト、現コーネル大学航空工学教授のメイソン・ペック博士 Mason Peck, PhD.がこう回答する。
ワンウェイミッションに参加したいという動機は、候補者によってさまざまであるが、彼らの誰も狂っているようにはみえない。
候補者の応募する動機は、次のようなことだ。
・太陽系全体へ人類の生存を拡げるという大きな使命のための自己犠牲
・人類史に永遠に残る不滅のステータス
・エベレスト登山のような冒険に通じるチャレンジ精神、自己達成感
・火星関連のビジネスに興味がある起業家
このミッションに関連する人々にとってもっとも重要なのは、成功(失敗)する確率とミッションの影響をはっきりと理解し先に進むことだ。 私にとって、ミッションの透明性、これが一番倫理的に気にしなくてはいけないところだ。 人々がリスクを理解して選択するのなら、全く倫理的には問題ないだろう。反対に、火星に行きたいという人々の希望を、世間の人々の恐怖心や迷信から、彼らの夢を実現するのを邪魔するのは、逆に道徳的に反しているように思える。
スタートレックの”コバヤシマル”シナリオ(勝てる見込みが無い)という批判にも反論したい。 火星に到着したら、地球に帰還できるロケットを組み立てられるような、設備、経済システムをすぐに構築することを考えてもよいだろう。 このようなことも非合理的であるとは思えない。 火星から発射して火星の軌道に乗る方が簡単なのだ。 スキルのあるエンジニアのグループなら十分実現可能だろう。 火星と地球はインターネットで結ばれているから、地球からのサポートは十分可能である。
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Left: NASA / Bill Ingalls
Center: WPI Marketing & Communications / Boynton Hall
Right: NASA Goddard / Bill Hrybyk
Mars One 参照ページ
Is a one-way journey wrong? - Blog - Mars One Community Platform