映画The Martian マーシャンを観にいってきた!
あの『エイリアン』のリドリー・スコット監督、マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン出演の『The Martian』が公開されている。 日本公開がまだのようなので、内容についてはここではふれません。 特撮ではない実写の火星のような風景が画面いっぱいに広がります。 これを観るだけでも価値がある映画かもしれません。 地球から火星へ向かう宇宙船ヘルメスのデザインもなかなか良いです。 無重力環境から人工重力の環境へと移動するときのクルーの動きがとても素敵で、目に焼きついています。 実際は地球で撮影されているので、火星ではこういうことにはならないよね、と少しクリティカルな目線からみてもおもしろいと思います。
一言だけ言わせてもらうと、メキシコで公開されている際のスペイン語のタイトル『Mision Rescate (レスキュー・ミッション)』がいまひとつ腑に落ちない。
配給会社のご担当者さま、スペイン語タイトルは『Mision Marte』の方がいいんじゃないですか? 日本語タイトルの方も、『火星オデッセイ』じゃだめでしょうか? 火星という言葉を入れてもらえれば大変喜ばしいです。 日本での公開は、来年2月のようですが、日本公開前に少しタイトルの検討をお願い致します。
最後に、映画を観た後で強く思いました。 火星へのミッションは、やはりマーズワン方式の”移住”を目的にした方が安全だと再確認しました。 最初から火星に移住で行った方が、万が一地球に戻れなくなったときに、あせらずに済むでしょ。 火星からロケットを打ち上げて地球に戻ってくるということは、とても大変なことなんです。
おまけ:
この方(下のYouTube)が原作者のアンディ・ウィア。 元コンピュータ・プログラマー。
最初はソフトウェアのプログラミングの仕事もしながら、SF小説を書いていたそうですが、今回の映画化で、今は作家としての活動に専念しているそうです。 映画の中で、地球から火星への行くための軌道の計算が出てきますが、その軌道計算のプログラムもご自身で作ったそうです。 かなりのマニアックな方です。 宇宙関係の方々の話などを一切聞くことなく、この小説を書き進めていったそうですが、今までにない科学的にしっかりした火星を舞台にした小説だという評判です。
ぜひ本の方も読んでみてください。 原作の"The Martian"には科学的詳細が満載です! サイエンスにこだわりのある方には原作をお奨めします。