マーズワン 火星移住への道

応募者総数 20万2586名 => 一次選考通過 1058名 => メディカルチェック通過 705名 => 660名 二次選考通過 100名 => 三次選考へ

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火星は太陽風とともに

11月5日 またまたNASAから火星についての興味深い研究結果が発表された。

 火星探査機 メイヴン MAVEN (Mars Atmosphere and Volatile Evolution) によると、太陽風 (sloar wind) が原因で100gm/sec の割合で火星から大気が失われている。 たったこれくらいと思われるかもしれないが、これが何十億年という単位でみると火星の気候にかなりの影響を与える。 さらに惑星の気候変化のプロセスが解明されることで、何十億年前はウェットであったかもしれない古代火星の環境がわかり、それは生命存在のカギとなる条件の研究につながる。 

これはすでにわかっていたことじゃない? という方がいるかもしれない。でも、これまでは仮説でしかなかった。 今回、MAVENによって観察されて検証できたことは、とても意義深いと思う。

 

現在の火星では磁場が残っていないので、太陽風をさえぎるものはない。 大気は剥ぎ取られ、宇宙線はそそぎっぱなし、火星の表面は人間にとっても、他の生命にとって過酷な環境。 でも地下奥深くには何かがいるかもしれない? 

 

以下は太陽風が火星の大気を剥ぎ取っていくアニメーションです。

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2015年11月5日発表のNASAのプレスリリース 

www.nasa.gov

   

映画The Martian マーシャンを観にいってきた!

あの『エイリアン』のリドリー・スコット監督、マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン出演の『The Martian』が公開されている。 日本公開がまだのようなので、内容についてはここではふれません。 特撮ではない実写の火星のような風景が画面いっぱいに広がります。 これを観るだけでも価値がある映画かもしれません。 地球から火星へ向かう宇宙船ヘルメスのデザインもなかなか良いです。 無重力環境から人工重力の環境へと移動するときのクルーの動きがとても素敵で、目に焼きついています。 実際は地球で撮影されているので、火星ではこういうことにはならないよね、と少しクリティカルな目線からみてもおもしろいと思います。

 

一言だけ言わせてもらうと、メキシコで公開されている際のスペイン語のタイトル『Mision Rescate (レスキュー・ミッション)』がいまひとつ腑に落ちない。 

 

配給会社のご担当者さま、スペイン語タイトルは『Mision Marte』の方がいいんじゃないですか? 日本語タイトルの方も、『火星オデッセイ』じゃだめでしょうか? 火星という言葉を入れてもらえれば大変喜ばしいです。 日本での公開は、来年2月のようですが、日本公開前に少しタイトルの検討をお願い致します。

 

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最後に、映画を観た後で強く思いました。 火星へのミッションは、やはりマーズワン方式の”移住”を目的にした方が安全だと再確認しました。 最初から火星に移住で行った方が、万が一地球に戻れなくなったときに、あせらずに済むでしょ。 火星からロケットを打ち上げて地球に戻ってくるということは、とても大変なことなんです。

 

おまけ: 

この方(下のYouTube)が原作者のアンディ・ウィア。 元コンピュータ・プログラマー。 

最初はソフトウェアのプログラミングの仕事もしながら、SF小説を書いていたそうですが、今回の映画化で、今は作家としての活動に専念しているそうです。 映画の中で、地球から火星への行くための軌道の計算が出てきますが、その軌道計算のプログラムもご自身で作ったそうです。 かなりのマニアックな方です。 宇宙関係の方々の話などを一切聞くことなく、この小説を書き進めていったそうですが、今までにない科学的にしっかりした火星を舞台にした小説だという評判です。

 

ぜひ本の方も読んでみてください。 原作の"The Martian"には科学的詳細が満載です! サイエンスにこだわりのある方には原作をお奨めします。

 

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マーズワンはどのように予算を割り出したのか?

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マーズワンはどのようにして60億米ドルという金額を割り出したのか?

by Natasha Schön on Tuesday, 25th August 2015 in Expert Opinions

 アルノ・ヴィルダーズ(Arno Wielders),マーズワン 共同創業者でありCTO(最高技術責任者)である彼は、欧州宇宙機関の技術センター(ESTEC)でペイロード研究マネジャー及びエンジニアとしてとして惑星探査ミッションプロジェクトにも貢献している。

今回、常にホットな話題となる、”どうのようにマーズワンミッションの予算は割り出されたのか?”を彼に聞いてみた!

 

我々が最初に行ったことは、NASAとESAが過去に行ったスペース・プロジェクトのコスト及びビジネス環境での開発コストを見てみた。 また、移住を目的にワンウエイで火星へ行く場合に何が必要になるかをみた。 この初期分析において、主要な構成と必要となるシステムの種類が何であるかがわかった。 製造、組み立て、試験など必要となるすべてのコストを考慮して、この(最初のクルー出発までの)60億米ドルという予算にたどり着いた。 強調したいのは、この予算、研究と作業をおこなったのはマーズワンではないということだ。 マーズワンは、今後も継続して、次の研究と開発への契約を宇宙開発専門会社と結び、それらの専門知識/研究結果を購入していく。 これらの専門会社は、過去20~30年間火星へペイロードを送り続けており、彼らは自らの仕事が何かを熟知している。

 

我々は、60億米ドルという数字が十分であると思っている。 しかしながら、絶対的に確信があるとは言えない。 プロジェクトがさらに進展していくと、コストが変動するかもしれないからだ。 将来何かミッションにとって重要なことが見つかった場合、コストが上昇するかもしれない。 コストについて、これ以上の詳細な説明をすることはできない。 なぜなら、米国の会社は、米国の法律ITAR(International Traffic in Arms and Regulations) 「武器国際取引に関する規制」に従わなくてはならないため、コストに関する情報は機密扱いになるからである。 

 

さらに、よく訊かれるのは、なぜマーズワンの予算は、他の見積もりより低いのか?

最初に言わなければならないのは、現在の宇宙プロジェクトというのはさまざまな政治的要因に左右される。 私個人の意見としていうと、どのようなミッションも承認される前、予算が下りるまでに、さまざまな政治的な討論や駆け引きが行われる。 これらの政治的プロセスは、予算がどこにどのように使われるのかということに費やされる。 これらの政治的プロセスは、それ自体が大変コストがかかるのである。 

 

二番目の低予算の理由として、マーズワンのクルーは地球に戻る必要がないからだ。 そのため、この”戻る”部分のコストを大幅に削減できる。 ”戻る”技術にはかなりの開発が必要で、それには多大な費用がかかるのである。

 

上記内容は、アルノ・ヴィルダーズ(Arno Wielders),マーズワン 共同創業者兼CTO(最高技術責任者)によるものです。

 

マーズワンのミッションについての詳細は以下のページをご参照ください: 

 

(注*上記は、読者の皆さまの利便性を考慮し、私個人が日本語翻訳いたしました。マーズワン財団が承認したものではありません。 翻訳の内容に疑問をもたれる方は、以下原文をご参照いただければ幸いです。もし翻訳に誤りなどがございましたら、コメント欄にてご指摘くださいませ。 ご協力ありがとうございます。

The story above is the Japanese translation of  the story below.  It has been prepared for the convenience of Japanese language readers.   It is "not" the official translation approved by Mars One.   If you have any questions about the translation,  please refer to the original English page. 

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イギリスの超有名ユーチューブタレント チャリー

英国のユーチューブタレントのチャーリー・マクドネルがマーズワン候補者をインタビュー! 平日の英国時間の朝7時から15分間(朝食を食べるくらいのちょうどいい長さ)の”シリアルタイム”という朝番組に、マーズワン候補者のライアン・マクドナルドが出演。  チャーリーがおもしろい質問をいろいろと爆発させます。開始6分くらいからライアンが登場。 おもしろいので観てみてください。(私の精神年齢がこの方達と同じくらいだということがわかりました)

 

このチャーリーは、イギリスで100万視聴者を最初に達成した人で超有名らしいです。  こうやってユーチューブで朝の番組がつくれちゃう時代がすでに来てる。 テレビ関係の方々がんばってください。

 

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火星で”液体の水”発見は、マーズワンのミッションに影響するのか?

先日のNASAの発見は、マーズワンのミッションに影響するのか?

f:id:etsuko4mars:20151010072641p:plain  by バス・ランスドルプ on Thursday, 8th October 2015 

 

先日NASAから、火星表面で暖かい季節には液体の水が存在すると発表があった。 これは、NASAのMRO (Mars Reconnaissance Orbiter)という火星探査衛星で得られたデータから導かれたものだ。 MROは峡谷やクレーターの壁に残された黒い筋を化学分析した。 それらは、丘下へと続く筋は数百メートルにも達する。 分析の結果、これらの筋は塩水からできていることがわかった。

 

この液体の水の発見は、マーズワンのミッションにどう影響を与えるのか?

NASAのこの発見のニュースは多くの人々の注目を集めた。 なぜなら、液体の水があることで、火星に生命が存在するかもしれないという可能性が大きくなるからだ。 この発見は、宇宙や火星のロボット探査、有人ミッションにに対する興味に火をつけた。

この”液体の水”の話題は人々の興味を引いたが、マーズワンの計画には直接的な影響は与えない。 マーズワンのミッションは、火星の土壌に含まれている”凍った水”を使う。 科学者の間では、火星の表土付近には氷が存在することに疑いがない。 最近、マーズワンのアドバイザーでもあるジョン・ランメル教授が、凍った水が存在する火星のさまざまな地域についての論文を著した。

"A New Analysis of Mars ‘‘Special Regions’’:Findings of the Second MEPAG Special RegionsScience Analysis Group (SR-SAG2)"

 

Photo Credit: NASA and USGS

 

上記の画像は、火星表土に近い深さで氷水が見つかる場所を表している。 マーズワンの拠点にとっての良い候補地は、35N、-150Eあたりだろう。 当初2011年にマーズワンが拠点として検討していた42Nという緯度よりもさらに南方になる。 7度南方というだけで、冬季の一番日照時間が少ない日に、太陽光パネルのパフォーマンスが40%も向上する。  火星に生命が存在するかもしれない - すべての火星探査にとって、NASAのニュースはとてもエキサイティングなものだ。 火星へ人類を送ることで、もっと効果的に探査ができるかもしれない - いざ火星へ!

 

参考文献 引用 

Rummel, J. D., Beaty, D. W., Jones, M. A., Bakermans, C., Barlow, N. G., Boston, P. J., ... & Wray, J. J. (2014). A new analysis of Mars “special regions”: findings of the second MEPAG Special Regions Science Analysis Group (SR-SAG2). Astrobiology, 14(11), 887-968.

 

(注*上記は、読者の皆さまの利便性を考慮し、私個人が日本語翻訳いたしました。マーズワン財団が承認したものではありません。 翻訳の内容に疑問をもたれる方は、以下原文をご参照いただければ幸いです。もし翻訳に誤りなどがございましたら、コメント欄にてご指摘くださいませ。 ご協力ありがとうございます。

The story above is the Japanese translation of  the story below.  It has been prepared for the convenience of Japanese language readers.   It is "not" the official translation approved by Mars One.   If you have any questions about the translation,  please refer to the original English page. 

 

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Destination Mars 火星へ

マーズワンプロジェクトについてのショートドキュメンタリーがリリースされました。

CuriosityStreamという上質のドキュメンタリー映画をインターネット上で配信しているサービスで観られます。 15分くらいの短編で5つに分かれていて観やすい長さです。 有料ですが、最初の一ヶ月間は無料です。 広告無しでさらっと観やすいので、ディスカバリーチャンネルが好きな方にはいいかもしれません。

 

今までみたマーズワンのドキュメンタリーの中で、一番いい出来かもしれません。 マーズワンの共同創業者で最高技術責任者のアルノ・ヴィルダーズ(Arno Wielders)がドキュメンタリーに初登場。 マーズワンの技術コンセプトについて説明しています。 他には、XPrizeのCEO、火星協会のズブリン博士やNASAの方々も出て、マーズワンについてのそれぞれの意見を述べています。 賛否両論、バランスがとれたドキュメンタリーだと思います。 皆さんのご意見をお聞かせください。 

 

予告編はこちらから。

 

全編を観るには、以下のサイトからどうぞ。

curiositystream.com

 

マーズワン選考プロセスについて ドクタークラフト氏が回答する!

 Astronaut Selection Process Q&A with Dr. Norbert Kraft

マーズワン候補者選考プロセスについて

- ノルバート・クラフト博士が皆さんの質問に答える -

by Natasha Schön on Wednesday, 9th September 2015 in Expert Opinions

2015年2月16日、次の最終選考へ進むマーズワン100人の候補者が発表された。 この発表で、誰が火星への最初の人類になるのかと世界中が注目した。 また選考プロセスが皆の興味を引き、さまざまな質問が寄せられた。 それらの質問に対して、マーズワンチーフメディカルオフィサーのノルバート・クラフト博士が回答する。 

 

Mars100の候補者についてのプレスリリース

www.youtube.com

 

  

質問:

”NASAの宇宙飛行士は、体力的にも心理的にも厳しい審査を通らなくてはならないということは知られていますが、マーズワンの審査基準も同様に厳しいのでしょうか?” (Stephan M Grima さん)

 ドクタークラフト博士の回答:

”マーズワンとNASAは異なる目的を持っているため、お互いに異なる評価基準を持つことになる。 また状況によっては、マーズワンの方が厳しい基準を持つことになる。 例えば、マーズワンの候補者は、火星で必要になるすべての専門性についての知識、医歯学、工学、地質学、生物学、植物学、毒物学、などについて幅広い知識を有することになるだろう。 結局は、マーズワンの候補者は、マーズワンのプロジェクトにとって適性かもしれないが、NASAには適しないということだ。 

  

 質問:

”どのような心理的な試験を候補者は通過しなくてはならないのでしょうか? 私が想像するに、このようなミッションは、健康で確固たる意志をもった人を必要とするのではないでしょうか?” (Alex G Orphanosさん)

 回答:

スペースミッションにおいて、宇宙飛行士として成功に一番必要とされる人格的な特徴は、感情と心理面においての安定である。 それは、個人的な決意と動機付けに支えられる。 火星へのミッションは、その基盤の上に築かれなければならない。 火星へ到着した後は、地球へ戻る方法はないのだ。 火星が彼らのホームなるのだ。 従って、確固とした深い目的意識が、個々の宇宙飛行士の心理的な安定を保ち、共通の未来へ向かってともに働くよう集中できるのだ。

マーズワンは、候補者の内省 (self-refrection)する 能力を十分すぎるほど強調しなくてはならない。 この基本的な能力なしでは、潜在的に持っている5つの特徴、不屈の精神 (resiliency)、適応能力(adaptability), 好奇心(curiocity), 信頼する力(ability to trust), 創造性/リソースフルネス(creativity/resource-fulness) をフルに活用できないからだ。

マーズワンは、候補者が特定の課題を行う際に要件を満たしているかどうかを観察し、評価していく。

 

質問:

”宇宙飛行士が頭がおかしくならないようにどのような方法をとるのでしょうか?” 

(Richard Lastさんより)

 回答:

”訓練中の候補者は、毎年医学検査を受ける。それには精神分析も含まれている。

 

 質問:

”子供を生むことは許されるのでしょうか?” (Jessica Stoneさん)

回答:

マーズワンは、最初のグループの移住者たちに子供をつくらないようにと助言する。まず、当初の火星で生活は、子供にとって適した環境ではないだろう。 また、軽減された重力環境(地球の38%)が、胎児へのどのような影響を与えるのかはっきりわかっていない。 一方で、マーズワンとして、本当の意味での火星移住は子孫を残すことも必要だと認識している。 従って、これは重要な研究テーマの一つである。 

最終的には、候補者が状況を考慮し正しい判断をすることになる。

 

質問:

 ”ドクタークラフト博士、あなた自身が参加した閉鎖環境実験で、プライバシー/プライベートスペースが無いことについて、あなたや他の参加メンバーに特に問題はなかったですか? また、このようなプライバシーの欠如に対してなにかよい対処方法はありますか?” (Lucie Ferstováさんからの質問)

回答:

私個人としては、プライバシーの欠如についてはなんの問題もなかった。 しかし他の何人かの参加者は多少問題があったようだ。 これらの参加者は、対人関係で問題があり、それらが殴りあいの喧嘩、また性的嫌がらせに発展した。 結果的に、参加者一名が予定よりも前に実験から離脱してしまった。 

火星へのミッションでは、あなた方はプライバシーの欠如に対応しなくてはならない。 従って、プライバシーの欠如が問題だと思われる方たちにとっては、火星へのミッションは良い選択だとはいえない。 例えば、あなたが飛ぶことに恐怖を感じるのであれば、パイロットになるべきではない。

 

質問:

”最終選考プロセスの後、いつどの時点で候補者たちはフルタイムの訓練に入るのでしょうか?  言い換えれば、今の仕事をいつ辞めればいいのでしょうか?”

(Joel Hâland, David Halliganさん)

回答:

4次選考プロセスの後、選ばれた24人がフルタイムの訓練に入る機会がオファーされる。 火星へ飛び立つ直前まで、各候補者に対してフルタイムの訓練と審査が続けられる。 100人の候補者から24人をどのように選考するのかについては、"Screening from 100 to 24" を読んでほしい。

 

質問:

”660人のリストから100人にカットしたのは、かなり思い切った選考だと思いました。なぜ、100人にしたんですか?” (Vastitas Borealisさん

回答:

660人から100人に選考したのは、かなり極端だともいえるし、他の人にとってはそうではないともいえる。 100人という数字は、これから行われる次の選考プロセス、すなわちグループで課題にチャレンジする選考プロセスにとってはよい人数だ。

 

質問:

”すでに行われた二次選考審査での、3つの評価基準を教えてください”

(Jacqueline E K Pooleさん)

回答:

3つの評価基準は、ミッションのリスクと危険性を理解しているかどうか、チームスピリットをもっているかどうか、火星へ行く正しい動機付けをもっているかどうかだ。 正しい動機付け無しには、火星で生きるための知識は学べない。地球との通信は、途切れ、常に遅れるからだ。 チームワークとチームスピリットは火星で生きるため、ミッションを成功に導くためのカギだ。 もし候補者の動機付けが正しくない場合、他のメンバーと同じように実行できないだろうし、チームメンバーを危険にさらす恐れがあるだろう。

 

質問:

”100人を選んだ面接のなかで、一番効果的な質問はどれでしたか? a) 技術的な質問 b) 心理的な質問?” (Ramin Azarさん

回答:

大まかにいうと、大部分の候補者は、知識(勉強)不足のために選考からはずれた。 しかしながら、技術的、心理的質問の両方は同じくらいに重要であり、今後の審査も両面から継続することになる。 技術的質問が意味するのは、候補者がどれくらいこのミッションのリスクと危険性を理解しているのかを探るためである。 一方で、心理的質問はチームスピリットを理解しているかどうか審査するためのものだ。

 

質問:

”ラウンド2の候補者面接では、ある特定の数字を覚えているかどうか問われました。 数字を覚えているかどうかにどういう意味があるのでしょうか?  また、候補者の忍耐力や他者への柔軟性などはどれくらい重要でしょうか?  このようは気質は簡単にわかるものでしょうか?” (Will Robbinsさん

回答:

数字を覚えるという行為は、候補者の学習能力及び重要な学習する意欲をあらわすものである。 知識の質問は、このミッションのリスクと危険性をどれくらい理解しているかを示す。 もし、候補者がどれくらい放射能の影響を受けるか、どれくらい放射能に対する防御が必要か、どれくらいの量の水と酸素が備蓄されているのかなどを知らなければ、ミッションのリスクと危険性について理解することも準備することもできないだろう。

マーズワンは候補者に対して、 事前に与えた内容について勉強するように伝えた。 もし候補者が与えられた学習資料の一部分しか学んでいないとしたら、彼らのチームメイトを危険にさらすことになるだろう。 例えば、ある候補者が麻酔薬を投与する必要があるとする。 しかし、この候補者は、適性の量を知らずに誤った量をチームメイトに与えることは、非常に致命的である。 NASAを例に言うと、候補者が手順とプロトコルに従うことができるかどうか、繊細な機器を注意深く取り扱うことができるかどうかを見極めるために、宇宙飛行士候補者に1000時間の飛行訓練を課する。 パイロットとして、飛行スピードと高度を知る必要がある。 

チームスピリットは、学習能力、ミッションの知識と同様に重要だ。 両方とも重要であり、候補者は継続して証明していかなければならない。

 

さらに詳しく知りたい方は、以下のビデオをご参照ください。:

 

(注*上記は、読者の皆さまの利便性を考慮し、私個人が日本語翻訳いたしました。マーズワン財団が承認したものではありません。 翻訳の内容に疑問をもたれる方は、以下原文をご参照いただければ幸いです。もし翻訳に誤りなどがございましたら、コメント欄にてご指摘くださいませ。 ご協力ありがとうございます。

The story above is the Japanese translation of  the story below.  It has been prepared for the convenience of Japanese language readers.   It is "not" the official translation approved by Mars One.   If you have any questions about the translation,  please refer to the original English page. 

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