ライアンのインタビュー
英国のマーズワン候補者の一人であるライアンがウェザーチャンネルに出演。 とてもいいインタビューなのでぜひ見てください。
Human to Mars Summit
Human to Mars Summit 2017(人類を火星へ)が5月9日から米国のワシントンDCで3日間にわたり開催されています。 火星関連の様々なディスカッション、発表などが以下のリンクでライブで視聴できます。 こんな中味の濃いプログラムが無料で視聴できるなんて、こんな時代に生まれてきてラッキー!
時間のあるときに録画も見られます。
よくある勘違い
エイプリルフールも過ぎたので、この手のジョークはもうないはずなんだけれど、記事を書いた記者さんが勘違いしたのだろう。
以下の記事(4/26付)の見出しが『トランプ大統領、任期終了までにマーズワンミッションの実現を要望する:NASAは困難だと回答』
マーズワンがいつの間にかNASAのプロジェクトになっているという、よくある勘違い。😁
カッシーニ 最後の旅
20年間続いた探査機カッシーニの最後の旅がいよいよ始まる。
NASA at Saturn: Cassini's Grand Finale - YouTube
燃料切れになるカッシーニがタイタンやエンケラドス(生命体がいる可能性がある)を汚染しないようにするため、土星の大気圏突入という方法に決めたそうだ。
4月22日、タイタン (T-126)をフライバイ(接近通過)した後、今年9月15日土星の大気圏突入に向けて、少しずつ軌道を変えていく。
この最後の旅で、カッシーニは土星の環(リング)の内側に入って、環の組成や年代、土星の大気などについて詳しく観測する。 4月後半から~9月中旬にかけての最後の旅がカッシーニミッションのハイライトだ。
カッシーニミッションのプロジェクトチームの『最後の旅』に向けての記者会見は、涙なしでは見られません。
プロジェクト担当科学者のリンダ・スピルカー博士は、「プロジェクトを始めたとき、自分の娘が幼稚園に入りました。今では、娘は結婚し子供ができました。」
探査機を操作するフライトエンジニアのジョアンさんは、「このカッシーニミッションに予算がついた年に、私は生まれました。カッシーニが地球を離れた時、私は8歳でした。 カッシーニの最後の四年間を担当することができ、とても光栄です。」
宇宙の想像できない大きさ、壮大な年月に挑戦する人間の世代をつなぐ探求心に心が揺さぶられます。 お時間がある方は、ぜひ記者会見を見てください。
久しぶりに眠れない夜を過ごした
NASAからまたときめくような発表があった。
土星の衛星のひとつエンケラドス(エンセラダス)には、生命を育めるような環境(habitability)が揃っているらしいと。
時間のない方は、この2分ほどの短いビデオを見ていただければ今回の発表の概要がわかります。
でも時間に余裕のある方は、48分間のフルのNASAの発表をお勧めします。 今後のアストロバイオロジー研究の方向性がわかっていいと思います。 会見の中(34:50~)で、宇宙生物学者のメアリー・ボイテック博士は、エンケラドスに生命体がいる可能性はまだ低いと。H2やCO2が豊富にあるということは、それを栄養とする生命体がまだ育っていないのではないか、と。 木星の衛星エウロパの方が、生命体がいる可能性が大きいと言っています。
この調子でいくと、もしかしたら、あと5年くらいで、何か見つかるかもしれない? 最初の地球外生命は、どんな形なんでしょう。 それを想像するだけで眠れなくなります。
Moving to the Red Planet
BBCラジオ4の番組 "Moving to the Red Planet"(英語)で、火星探査やマーズワンが取り上げられています。
マーズワン、チーフメディカルオフィサーのクラフト博士と候補者の一人のライアンがインタビューされています。
そのほか、ハワイの火星シミュレーションHI-SEAS基地、南極にある欧州コンコルディア基地、好奇心についての心理学的な研究などについて各分野の専門家や火星シミュレーションの参加者へのインタービューが散りばめられていて面白いです。