マーズワン 火星移住への道

応募者総数 20万2586名 => 一次選考通過 1058名 => メディカルチェック通過 705名 => 660名 二次選考通過 100名 => 三次選考へ

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最終選考の概要が発表された!

Screening from 100 to 24

100人から24人を選ぶには?

by Vince on Tuesday, 14th July 2015

前回の特集では、どのようにMars100の候補者が選ばれたのかを説明した。 今回はどのように100人のファイナリストから24人を選考するのかを、選考プロセス責任者であるマーズワンチーフメディカルオフィサーのDr. Norbert Kraftノルバート・クラフト博士に訊いた。 クラフト博士の経歴

 

今100人の候補者がいる。 そして火星ミッションの訓練を受けるフルタイムの仕事をオファーするため24人に絞り込む選考プロセスが用意されている。 最初この24人の候補者を1チーム4人からなる6チームで訓練を開始する。 覚えていてほしいのは、一番初めのミッションで火星へ行けるのは最終的に4人だけである。選考プロセスは最後の最後まで継続される。 訓練期間は少なくとも10年間続くことになり、かなりの長期間にわたる。

 

最初に明確にしなくてはならないのは、ここで私が説明する選考プロセスは、変更する可能性があるということだ。 しかしながら、選考は次に述べる大きな方針に沿っておこなわれていくだろう。

 

現在の候補者100名、"Mars100"は、ある特定の場所に召集され、自身で選んだチームメイト10~15名からなるチームを6~10チームつくる。 彼ら自身で選んだチームメイトと組むことにより、お互いをよりよく知り、理解しあうだろう。 チームはできる限り、年齢、国籍、民族性に多様性を持たせ、男女半々にすることが必要となる。  さらには、一緒に働くことができる候補者とチームを組む必要がある。

 

マーズワン選考委員会は、グループダイナミックス(集団力学)やチャレンジを設定し、課題に関係する勉強の材料を与える。  これらは候補者がグループにおいてどのように動くのかを観察する機会を与えてくれる。 ここで特定のチャレンジについてお話することはできないが、例えば、目隠しをされた候補者達に対して、完全な三角形をつくるようにという課題を出す。 それらをマーズワン選考委員会は、チームとしてどのように解決していくのか?、どのように候補者たちは決定し進めていくのか?、どのように彼ら自身をチームとしてまとめていくのか?、課題に取り組む際に発生するであろう葛藤をどのように扱っていくのか? - を観察する。  このプロセスで候補者の人格が浮き彫りにされてくる。 マーズワン選考委員会は、これらをすべて観察し、その後候補者たちに説明する。 毎日、10~20人の候補者たちが選考過程から外れていくことになる。  このプロセスを5日間続け、選考委員会が観察し、100人を40人にまで絞り込むことができる。  

 

次に、残った40人の候補者たちは、9日間の"閉鎖環境"試験へと進む。 閉鎖環境試験をはじめる前に、候補者たちは自分自身について、また個人的な嗜好性などについて知らなくてはならない。 長期にわたるフライト、恒久的な移住の場合には、小さなグループでは何も隠すことはできないし、お互いを避けることもできない。 一日24時間お互いをイライラさせることができるのだ!  小さなことでもかなり重要になってくる。 例えば、床に落ちている汚れた靴下、台所の洗い場に残された使ったお皿や他人の体臭など。 些細なことが大きな問題になり、長期フライトや火星永住になると、人は欲求不満を抑え続けることができなくなる。 カギとなるのは、いわゆる”悪い”チームメイトはいないということだ、しかし他の人に比べてある特定のチームメイト同士の相性が良いことはある。 そのため、我々選考委員会と候補者たちは、相性が良いもの同士を一緒にさせる必要がある。

 

閉鎖環境施設の中で、候補者たちは、これから直面することになる最終課題に関係することを勉強することになるだろう。 彼らは勉強した内容も含めて、複数の課題に直面することになる。 この課題は、ファイナル24人の候補者たちが、10年に及ぶ訓練期間に直面するような同様の状況をつくりだす。 このテスト結果によって、選考委員会は候補者を30人に絞り込む。   

 

さらに残った30人の候補者は、「火星移住者適性面接試験(Mars Settler Suitability Interview - MSSI)」と呼ばれる宇宙空間における長期フライトと恒久的な火星移住に適しているかどうかを測る。 「火星移住者適性面接試験(MSSI)」に含まれるのは、チームワーク、グループでの生活技術、動機付け、家族の問題、ストレス状況下での実行能力、特殊な職場環境、判断・決定能力などである。 面接は、4時間ほど予定し、候補者選考委員会の分析のためにビデオ録画されることになる。  

 

「火星移住者適性面接試験(MSSI)」の後、24人が選ばれ、10年間にわたる訓練開始の契約がオファーされる。

 

上記の記事(原文英語)は、Vincent Hyman, a writer and Mars One volunteer living in St. Paul, Minnesota, USA. が用意いたしました。

 

(注*上記は、読者の皆さまの利便性を考慮し、私個人が日本語翻訳いたしました。マーズワン財団が承認したものではありません。 翻訳の内容に疑問をもたれる方は、以下原文をご参照いただければ幸いです。もし翻訳に誤りなどがございましたら、コメント欄にてご指摘くださいませ。 ご協力ありがとうございます。

The story above is the Japanese translation of  the story below.  It has been prepared for the convenience of Japanese language readers.   It is "not" the official translation approved by Mars One.   If you have any questions about the translation,  please refer to the original English page. 

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