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マーズワン 火星移住への道

応募者総数 20万2586名 => 一次選考通過 1058名 => メディカルチェック通過 705名 => 660名 二次選考通過 100名 => 三次選考へ

Header image: Courtesy of Bryan Versteeg and Mars One www.mars-one.com. All rights reserved.

シミュレーション基地(アウトポスト)についてのQ&A

マーズワン 情報

 Simulation Outpost Q&A with Kristian von Bengtson

 

クリスチャン・ヴォン・ベングストン Kristian von Bengtson

Kristian von Bengtson

スペース建築家, アウトポスト&カプセル担当プロジェクトマネジャー

 2014年11月28日、Natasha Schoenとのインタビュー

 

シミュレーション基地アルファは、マーズワンにとって最初の訓練拠点になる。このシミュレーションアウトポストについていろいろな質問が寄せられた。その中で主な質問にお答えしたい。

  

ダン・ケリー氏からの質問:

”インフラータブル(膨張)棟の天井の高さはどれくらいですか? 火星は地球の38%の重力なので、自分の頭が天井にぶつかるようなイメージをしています・・・"

 

回答: あなたの言うとおり、低重力環境で頭をぶつけずに歩くには、少し高い天井が必要である。 低重力環境で歩くには二つの方法がある。ひとつは、月面で歩くときのようにロープを使うこと。 しかしそれには追加の屋内の高さが必要になる。他には、手すりを使うという方法があり、地球上にいるように普通に歩くことができる。

インフラータブル(膨張)建物のインテリアデザインは、どの機能部分もしくは区域にいるかによって異なる。 中が空っぽのインフラータブル(膨張)棟の直径は4.6メートルで、どのフロアーレベルにいるかによっても異なるが、ロープを使うのは容易である。

地球の3/8の重力レベルのデザイン研究が行われる予定である - 地球上で行う場合には角度をつけた床に人を吊るして行う。NASAが1960年代にアポロ(月面着陸)ミッションのために行ったような感じだ。

 

ドン・マッケーン氏からの質問:

白はグラフィックス的にはいい色です。しかし火星表面の平均温度は-81°F(-62°C)くらいですから、できるだけ太陽光を吸収できるような色を考慮した方がいいのではないでしょうか。

 

回答: スペースシステムを構築する際には、色は常に気をつけて考慮しなくてはいけない要素である。 色、ペンキのタイプ、反射度の選択はミッションシナリオの基づかなくてはならない。 構築するモジュールは、熱対流の無い宇宙空間を移動する時や、薄い大気があり熱対流が多少ある火星表面上でも機能しなくてはならない。

 アウトポストのトータルの熱サイクルによって、モジュールが熱を放出しなくてはならないのか、または熱を保持しなくてはいけないかを決定しなくてはならない ― 内部の過剰な温度上昇を避けるためである。

 

クリス・ウィークス氏からの質問:

訓練基地では、ローカルで調達できる資源の収集シミュレーションもするのでしょうか。例えば、土壌からの水の生成や砂嵐のようなことなど。

 

回答: マーズワンでは、クルーのためにできる限り様々なシナリオをシミュレーションする予定だ。 あなたの言うような出来事や技術を、クルーは、テスト、経験、理解しなくてはならない。シミュレーション基地で直接行うか、または別の場所で行うかもしれない。

 

 ハンプトン・ブラック氏からの質問:

火星移住者には、どのような家具や内装類が用意されるのか。ベッドやマットレスのようなたいしたことのないような物にまで、ロケットの発射には何百万ドルという多大な費用がかかります。クルーにとって快適な空間は、精神面の健全さを保つためにも非常に重要になることでしょう。椅子、食卓、仕事用の台など・・。以前にフォーラムの中で提案されていたような、”膨張性の椅子やマットレス”は、私が思うに、そのような物は快適性に限りがあります。 クルーに快適にすごしてもらうことについて、他にどのようなアイディアがあるのでしょうか?

 

回答: これはとても重要な質問です。誰かがこのようなことも考えてくれているとはうれしいしいことだ、ありがとう。内装のデザイン、重要な複雑な作業だ。そして多くの要素を考慮しなくてはならない。まず、材質。 耐久性、維持の簡易さ、衛生的であり、耐火性、ガスが発生しないことなど。 また、輸送時に質量が軽い、低容積などのようなことも考慮することになると、他の機能と妥協しなくてはならないかもしれない。

メインの住居は、インフラタブル棟の中になるだろう。居住空間は、インフラタブル棟が膨らんだ後、中は空っぽの空間があるだけだ(予め壁を設置している場合がある)。床、壁、家具、機器類、追加の部屋の仕切りなどはカプセルモジュールから運び入れることになる。これらは、火星に行く際に質量、容積などに限りがある。解決しなくてはならない複雑なパズルだ。基本的には、200平方メートルの居住空間にカプセルモジュールで輸送した折りたためない部品を設置するのである。

 

膨張可能なマットレスや椅子を使うデザインは今のところない。しかし、そのような技術は興味深い。ちょっと考えてもいいのではないか。とりあえずは、実現できるように、個人やグループの必要性を明確にすることが重要だ。

 

ロナルド・マリエ氏からの質問: 

 ”そのような巨大なモジュールをどのように操作し着陸させるのでしょうか。放射能や低重力下での筋力の喪失はどうでしょうか?”

 

回答: 着陸船は、すでに知られているような技術、耐熱シールド、パラシュートや逆噴射ロケットを使用する。マーズワンミッションの着陸時の最終過程は、まだ決定されていない。 モジュールが着陸する前に、バラバラに散っているモジュールを所定の位置に移動させ、アウトポスト基地を組み立てることができるローバーがすでに存在しているはずだ。クルーが地球を出発する前に、アウトポストは組み立てられていることだろう。

火星に着陸した直後は、宇宙飛行士は3/8の火星重力の中で”スーパーヒューマン”な力を持っているだろう。しかし、徐々に3/8の重力に合うように筋力が調整されていく。仕事の面から言えば、多少の筋力の減退は心配することはなかろう。なぜなら、周りの環境も同様に重さを感じなくなるからである。

 

カリーン氏からの質問:

水、食料、廃棄物はどうするのでしょうか?

回答: 水、食料、廃棄物は生命維持装置の重要な要素だ。火星では、現地で原料を調達によって水を火星の土壌から生成することになるだろう。それは、人間とって必要な水分や食料の生産に使われることになる。 できる限り水は再生使用されるが、常に継続して新たな供給分の水を精製する。 万が一のために水質汚染や喪失を考慮し、最大限の水は確保することになる。

 

クルーは、食料に関しては、なるべく可能に自給自足を目指さなくてはならない。作物や昆虫食で、栄養的にまんべんなく供給する。 通常の家畜は、短期的な解決方法にはなりえない。 作物を生育できないときは、次のロケットが来るまでの間、食料の緊急配給もあるだろう。

人間、作物あyその他様々な機器類の操作過程から、ある一定の廃棄物が排出される。 可能な限り廃棄物(汚水、ガスなど)はリサイクルされる。 最終的な生命維持システムにもよるが、後のプロセスで必要とされない溜まった廃棄物を取り扱うプランがあるにちがいない。

 

ブライアン・ブロハード氏からの質問:

これから火星を目指す人々に、精神を健康に保つためにどのようなアドバイスをしますか?

 

回答: 宇宙飛行士の精神的な健康を維持するのは非常に重要です。それは体力的な健康と強く結びついている。 体力を維持するための一般的なトレーニングのほかに、幅広いクリエィティブな刺激とレクレーションがあるだろう。例えば、読書、音楽、音楽や視覚によるバーチャルな機能。手を動かすことも、人が精神的に健康であるために良いとされているー特に自分たちの住んでいる基地、居住地の拡大に伴う仕事は良いだろう。

他に心理的に健康を維持する重要な要素として、衛生、グループの関係、地球とのコミュニケーション、ストレスの扱い方、認められること、将来の展望、プライベートと社会的な活動とのバランスなどがある。 一番いいのは、宇宙飛行士にとって重要なことを一所懸命やることで、幸せを感じ、集中できるのである。

 

デビッド・ススコ氏からの質問:

”居住空間はどれくらの広さがありますか?”

 

回答: 2つのインフラタブル棟と2つのメインモジュールから成り立ち、200平方メートルの空間が広さがる。そこを4人のクルーが使うことになる。他に、200平方メートルの空間が、プライベート用、集会用、レクレーション、科学、食料生産、ミッションコントロール用等に用意されている。 クルーメンバーからの変化する要求に対応するために、内装デザインはフレキシブルな組み立て構成になっている。

 

 マーズワン コンセプトスケッチポスターにはさらに詳細なデザインが表現されています。

原文:

Simulation Outpost Q&A with Kristian von Bengtson - Blog - Mars One Community Platform