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マーズワン 火星移住への道

応募者総数 20万2586名 => 一次選考通過 1058名 => メディカルチェック通過 705名 => 660名 二次選考通過 100名 => 三次選考へ

Header image: Courtesy of Bryan Versteeg and Mars One www.mars-one.com. All rights reserved.

マーズワン候補者の横顔 Dr. Ken Johnston ケン・ジョンストン氏 (元アポロ計画テストパイロット)

候補者の横顔

”It's Now or Never”  今やるか、あきらめるか

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 Dr. Ken Johnston at Technorama, Wintertur, Switzerland on 1 March 2014

 (写真 Photo credit:Heinz Dossegger http://www.fotofreak.ch/

 

自分が火星に行った時、どんなニュースの見出しをつけたいか、ときかれた。

迷わず、”It's Now or Never" 。 なぜかって?

 

 理由は、1966年までさかのぼる。 当時私はグルマン航空宇宙会社で最初の民間宇宙飛行士コンサルタントパイロットの4人とし勤務していた。  NASAの宇宙飛行士に、月へ行くための飛行技術を教えることが私の仕事だった。 

 

アポロ11号の月面着陸が成功した1969年、私もNASAの宇宙飛行士に応募した。

ニール・アームストロング、ジャック・スワイガート、ジム・アーウィン飛行士から推薦をもらうことができた。

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上:人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロング宇宙飛行士からの推薦状

Above: Recommendation letter from Niel Armstrong (Courtesy of Dr. Ken Johnston)

 

私は審査プロセスを問題なくクリアし、すべては順調だった。 候補者が決まる1週間前までは・・・。 

審査委員会の一人で、宇宙飛行士でもあったヴァンス・ブランドから、突然彼のオフィスにくるように言われた。  "政府がNASAの宇宙飛行士の選考に関して、関与してきた"、と。 

 

政府の要求は、"宇宙飛行士の選考は、候補者の飛行技術ではなく、科学者(PhD 博士)を選ぶこと”。

つまり、私は選考から外れるのか?

 

審査委員のバンス飛行士からは、”君は十分仕事ができることは皆承知している。だって、君が今まで宇宙飛行士を訓練してたんだから”。  私は3つの学士号をもってはいたが、博士号を持っていなかった。 そのため候補者リストからはじかれることになった”。

 

このことを受け入れることはとてもつらかった。 その後数年間、NASAが宇宙飛行士の募集をしても、私は応募しなかった。

 

ついに、再びチャンスが訪れた。 1976年頃、NASAがスペースシャトル計画のために宇宙飛行士を探していた。 私はもう一度応募することにした。

 

すべての身体チェックをクリアし、また新たに航空宇宙工学の学士も取得していた。 しかし、悲しいことに、この時も選ばれなかった。 ただひとつの理由、”博士号の資格”が無いために・・・。

 

1981年、博士号を取得して、再び、宇宙飛行士に応募した。 しかし、今度は”年齢”という壁が目の前に立ち塞がった。

 

でも今回は違う。

 ロシアのミール計画や国際宇宙ステーションなどでの経験から、閉鎖環境での長期に渡るミッションには、経験豊富な宇宙飛行士の存在が重要であると証明されている。

年齢を経た人生経験のある人物が、若さみなぎる宇宙飛行士との調和をみたらすような存在になるように思える。

今、私は71歳である。 そしてマーズワンが必要としているすべての要件と経験を兼ね備えている。 

 ”It's Now or Never” やるなら今だ!

 

*上記は、ケンさんご本人から頂いた文章を参考にいたしました。