マーズワン 火星移住への道

応募者総数 20万2586名 => 一次選考通過 1058名 => メディカルチェック通過 705名 => 660名 二次選考通過 100名 => 三次選考へ

Header image: Courtesy of Bryan Versteeg and Mars One www.mars-one.com. All rights reserved.

久しぶりに眠れない夜を過ごした

NASAからまたときめくような発表があった。

土星の衛星のひとつエンケラドス(エンセラダス)には、生命を育めるような環境(habitability)が揃っているらしいと。

時間のない方は、この2分ほどの短いビデオを見ていただければ今回の発表の概要がわかります。

 

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でも時間に余裕のある方は、48分間のフルのNASAの発表をお勧めします。 今後のアストロバイオロジー研究の方向性がわかっていいと思います。 会見の中(34:50~)で、宇宙生物学者のメアリー・ボイテック博士は、エンケラドスに生命体がいる可能性はまだ低いと。H2やCO2が豊富にあるということは、それを栄養とする生命体がまだ育っていないのではないか、と。 木星の衛星エウロパの方が、生命体がいる可能性が大きいと言っています。

この調子でいくと、もしかしたら、あと5年くらいで、何か見つかるかもしれない? 最初の地球外生命は、どんな形なんでしょう。 それを想像するだけで眠れなくなります。

 

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Moving to the Red Planet

BBCラジオ4の番組 "Moving to the Red Planet"(英語)で、火星探査やマーズワンが取り上げられています。

マーズワン、チーフメディカルオフィサーのクラフト博士と候補者の一人のライアンがインタビューされています。

そのほか、ハワイの火星シミュレーションHI-SEAS基地、南極にある欧州コンコルディア基地、好奇心についての心理学的な研究などについて各分野の専門家や火星シミュレーションの参加者へのインタービューが散りばめられていて面白いです。

 

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英国の冒険家エイドリアン・ヘイズとのライブQ&A

英国の冒険家であるエイドリアン・ヘイズ(Adrian Hayes)がマーズワンのアドバイザーになりました。 メンタル面、フィジカル面のアドバイスをマーズワンの候補者にしてくれるようです。

 

2月6日 (2PM~3PM GMT)、ライブ中継で彼が皆さまのご質問にお答えします。 当日Youtubeを通して中継されますので、リンク先は以下のページからどうぞ。

 

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マーズワン第三次選考のドキュメンタリー番組制作についての提案募集

今年2017年後半予定の第三次選考について、ドキュメンタリー番組制作の提案を募集しています。

締め切りは、2017年2月1日9AM CET。

 

番組制作の目的:

ドキュメンタリー番組は、教育性、娯楽性、情報性、感動性の観点からバランスがとられていなければならない。 マーズワンプロジェクト、選考過程に対して、国際的に理解、注目が得られるよう、テレビ、インターネットを通して、できるだけ多くの国々人々に提供されること。

内容の条件:

  • 目的は、チームワーク、誠実さ、知識、整合性を評価すること。 候補者による不適当な態度(例:差別的、暴力的な言動など)は、選考からはずれる可能性を大きくする。
  • 火星移住者にとって、健康的、効果的なチームワークは不可欠である。 従って、すべての選考課題は、チームに対して与えられる。 チーム全体で、勝つか負けるかである。
  • 選考課題は、ドラマ性があり、個人の葛藤が含まれる。 一般的にいって、視聴者にとって教育的な価値がある。 すべての選考課題は、候補者の火星移住者としての能力をさらけ出す。
  • 各チームは、異なる文化、年齢、男女から幅広く構成される。
  • ドキュメンタリー番組制作にあったって、候補者に発言内容/行動内容を指示してはいけない。 また、撮影のやり直しもない。
  • 最終的に、マーズワン選考委員会がすべての選考判断をする。

ロケーション:

マーズワンは現在調査中であるが、火星を想像させられるような場所になるだろう。 チームは共有のテントまたは共有の部屋に滞在することになる。

提案要件などの詳細については、以下のプレスリリースをご参照ください。

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マーズワンベンチャーがドイツの証券取引所で上場

年末、マーズワンベンチャーの株式がドイツのフランクフルト取引所で静かに取引開始になりました。 トランプさんの影で話題にもなっていないと思います。

 

マーズワンベンチャーは、非営利団体のマーズワンとは別に、商業部門として設立され、マーズワンを経済的に支援します。 このマーズワンベンチャーの株式で調達された資金は、マーズワンのプロジェクトに使われます。

 

今まで国家単位で行われていた宇宙開発のプロジェクトを、民間の団体が証券取引所で株式を公開することによって、プロジェクトの資金を調達するという、新しい手法で行う。 宇宙開発史上めずらしい、壮大な実験が始まっています。

 

2017年どうなることやら。

 

直近のプレスリリース:

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千年に一度かもしれないチャレンジングな仕事

米国の大統領選挙の影で気がつかれないかもしれません。

マーズワン財団がマーズワンベンチャーズという新会社を設立しました。

 

マーズワン財団(非営利)がプロジェクトマネージメントと人材選考・育成を担当し、新会社のマーズワンベンチャーズ(商業的)はプロジェクトを経済的に支援します。

その真新しい会社のマーズワンベンチャーズがCEOを探しています。 ご興味がある方は直接マーズワンにご連絡くださいませ。

 

求人の詳細: Visionary CEO Mars One Ventures Wanted - Mars One

 

関連するプレスリリースはこちら

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スキアパレッリ着陸実験モジュールについて

マーズワンのアドバイザーでもあるメイソン・ペック博士が、スキアパレッリ着陸実験モジュールについてニューズウィーク(米国版)に寄稿している。 

www.newsweek.com

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写真上:NASA's Mars Reconnaissance Orbiter (MRO)が火星上空から取ったスキアパレッリ着陸実験モジュールの姿

 

なぜクラッシュ・ランディングしたのか、スキアパレッリからの詳細なデータ分析の結果が楽しみだ。