マーズワン 火星移住への道

応募者総数 20万2586名 => 一次選考通過 1058名 => メディカルチェック通過 705名 => 660名 二次選考通過 100名 => 三次選考へ

Header image: Courtesy of Bryan Versteeg and Mars One www.mars-one.com. All rights reserved.

マーズワン第三次選考のドキュメンタリー番組制作についての提案募集

今年2017年後半予定の第三次選考について、ドキュメンタリー番組制作の提案を募集しています。

締め切りは、2017年2月1日9AM CET。

 

番組制作の目的:

ドキュメンタリー番組は、教育性、娯楽性、情報性、感動性の観点からバランスがとられていなければならない。 マーズワンプロジェクト、選考過程に対して、国際的に理解、注目が得られるよう、テレビ、インターネットを通して、できるだけ多くの国々人々に提供されること。

内容の条件:

  • 目的は、チームワーク、誠実さ、知識、整合性を評価すること。 候補者による不適当な態度(例:差別的、暴力的な言動など)は、選考からはずれる可能性を大きくする。
  • 火星移住者にとって、健康的、効果的なチームワークは不可欠である。 従って、すべての選考課題は、チームに対して与えられる。 チーム全体で、勝つか負けるかである。
  • 選考課題は、ドラマ性があり、個人の葛藤が含まれる。 一般的にいって、視聴者にとって教育的な価値がある。 すべての選考課題は、候補者の火星移住者としての能力をさらけ出す。
  • 各チームは、異なる文化、年齢、男女から幅広く構成される。
  • ドキュメンタリー番組制作にあったって、候補者に発言内容/行動内容を指示してはいけない。 また、撮影のやり直しもない。
  • 最終的に、マーズワン選考委員会がすべての選考判断をする。

ロケーション:

マーズワンは現在調査中であるが、火星を想像させられるような場所になるだろう。 チームは共有のテントまたは共有の部屋に滞在することになる。

提案要件などの詳細については、以下のプレスリリースをご参照ください。

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マーズワンベンチャーがドイツの証券取引所で上場

年末、マーズワンベンチャーの株式がドイツのフランクフルト取引所で静かに取引開始になりました。 トランプさんの影で話題にもなっていないと思います。

 

マーズワンベンチャーは、非営利団体のマーズワンとは別に、商業部門として設立され、マーズワンを経済的に支援します。 このマーズワンベンチャーの株式で調達された資金は、マーズワンのプロジェクトに使われます。

 

今まで国家単位で行われていた宇宙開発のプロジェクトを、民間の団体が証券取引所で株式を公開することによって、プロジェクトの資金を調達するという、新しい手法で行う。 宇宙開発史上めずらしい、壮大な実験が始まっています。

 

2017年どうなることやら。

 

直近のプレスリリース:

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千年に一度かもしれないチャレンジングな仕事

米国の大統領選挙の影で気がつかれないかもしれません。

マーズワン財団がマーズワンベンチャーズという新会社を設立しました。

 

マーズワン財団(非営利)がプロジェクトマネージメントと人材選考・育成を担当し、新会社のマーズワンベンチャーズ(商業的)はプロジェクトを経済的に支援します。

その真新しい会社のマーズワンベンチャーズがCEOを探しています。 ご興味がある方は直接マーズワンにご連絡くださいませ。

 

求人の詳細: Visionary CEO Mars One Ventures Wanted - Mars One

 

関連するプレスリリースはこちら

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スキアパレッリ着陸実験モジュールについて

マーズワンのアドバイザーでもあるメイソン・ペック博士が、スキアパレッリ着陸実験モジュールについてニューズウィーク(米国版)に寄稿している。 

www.newsweek.com

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写真上:NASA's Mars Reconnaissance Orbiter (MRO)が火星上空から取ったスキアパレッリ着陸実験モジュールの姿

 

なぜクラッシュ・ランディングしたのか、スキアパレッリからの詳細なデータ分析の結果が楽しみだ。

 

イーロン・マスクの惑星間輸送システムが発表された!

SpaceXCEOのイーロン・マスクのスピーチをやっと見ました。

まだ見ていない方は、以下のリンクからどうぞ。一時間ほどで、いろんな情報が満載です。 特にロケットが好きな方にはたまらないでしょう。 火星に移住したい方は、これからの将来設計に役立ててください。

www.youtube.com

 

時間がないという方は、次の4分ほどのアニメを見て、想像してみてください。

このアニメは、SpaceXのエンジニアがエンジニア用のCADで作成したもので、アーティストが勝手に作ったものではないと、イーロン・マスクは強調しています。 実際の宇宙船は、見ての通りこのようになるのだと。 

 

画期的だなと思ったのは、有人宇宙船を切り離した後、第一段階のブースターロケットが地上に戻ってきて、エンジンの燃料を積み、再度発射され、地球の周回軌道で待っている宇宙船に燃料を補給するところです。 周回軌道上では、複数の宇宙船が待機していて、船団を組んで火星へ向かうだろうと、マスクは言っています。 ひとつの宇宙船で100人運べるわけですから、かなりの人数になります。 

 

www.youtube.com

 

 もうひとつ注目するところは、ロケットの燃料として、メタンを使うところです。メタンは、火星で ISRU 現地資源利用技術(In-situ Resource Utlization)で生成できます。  詳しく知りたい方は、Dr. Zubrinの著作(『Mars Direct』 や『Case for Mars』)を読んでみてください。 

 

当初、火星へ行くチケットはUS$500,000(5000万円)ほどで、だんだんとコストが下がり、US$200,000(2000万円)、さらにはUS$100,000(1000万円)くらいまでになるだろうと。 SpaceXが提供するのはあくまで、輸送システムだけです。 火星でどういうコロニーを作るかは、火星に移住する人たちの仕事になります。 

 

今回発表された惑星間輸送システムは、私達の太陽系内の惑星間トラベル、すなわち火星、木星の衛星エンケラドスやエウロパ、土星の衛星タイタンなどへ使われる。 太陽系外へいくには、反物質エンジンの開発を待たなくてはいけないといっています。

 

いよいよ現実味を帯びてきた火星移住。イーロン・マスクありがとう。