マーズワン 火星移住への道

応募者総数 20万2586名 => 一次選考通過 1058名 => メディカルチェック通過 705名 => 660名 二次選考通過 100名 => 三次選考へ

Header image: Courtesy of Bryan Versteeg and Mars One www.mars-one.com. All rights reserved.

イーロン・マスクの惑星間輸送システムが発表された!

SpaceXCEOのイーロン・マスクのスピーチをやっと見ました。

まだ見ていない方は、以下のリンクからどうぞ。一時間ほどで、いろんな情報が満載です。 特にロケットが好きな方にはたまらないでしょう。 火星に移住したい方は、これからの将来設計に役立ててください。

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時間がないという方は、次の4分ほどのアニメを見て、想像してみてください。

このアニメは、SpaceXのエンジニアがエンジニア用のCADで作成したもので、アーティストが勝手に作ったものではないと、イーロン・マスクは強調しています。 実際の宇宙船は、見ての通りこのようになるのだと。 

 

画期的だなと思ったのは、有人宇宙船を切り離した後、第一段階のブースターロケットが地上に戻ってきて、エンジンの燃料を積み、再度発射され、地球の周回軌道で待っている宇宙船に燃料を補給するところです。 周回軌道上では、複数の宇宙船が待機していて、船団を組んで火星へ向かうだろうと、マスクは言っています。 ひとつの宇宙船で100人運べるわけですから、かなりの人数になります。 

 

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 もうひとつ注目するところは、ロケットの燃料として、メタンを使うところです。メタンは、火星で ISRU 現地資源利用技術(In-situ Resource Utlization)で生成できます。  詳しく知りたい方は、Dr. Zubrinの著作(『Mars Direct』 や『Case for Mars』)を読んでみてください。 

 

当初、火星へ行くチケットはUS$500,000(5000万円)ほどで、だんだんとコストが下がり、US$200,000(2000万円)、さらにはUS$100,000(1000万円)くらいまでになるだろうと。 SpaceXが提供するのはあくまで、輸送システムだけです。 火星でどういうコロニーを作るかは、火星に移住する人たちの仕事になります。 

 

今回発表された惑星間輸送システムは、私達の太陽系内の惑星間トラベル、すなわち火星、木星の衛星エンケラドスやエウロパ、土星の衛星タイタンなどへ使われる。 太陽系外へいくには、反物質エンジンの開発を待たなくてはいけないといっています。

 

いよいよ現実味を帯びてきた火星移住。イーロン・マスクありがとう。

 

火星協会の国際大会が開催

9月22日~25日までアメリカのワシントンDCで火星協会の国際大会が開かれています。 無料のライブ中継で火星関連の最先端の発表を視聴することができます。

The Mars Society (ウェブ中央のLive Streamingをクリックしてください)

 大会のスケジュールは以下のリンク:

http://www.marssociety.org/convention2016/2016-Schedule.html

一般人の私にもこんなおもしろい発表が無料で視聴できるなんて、いい時代が来ました。

 

9月27日 イーロン・マスクが火星移住計画を発表!

9月27日、メキシコ、グアダラハラで行われる国際宇宙学会 IAC(International Astronautical Congress) で、スペースX社のイーロン・マスク氏が火星移住計画を発表します。 私はメキシコ在住なので、この歴史的なスピーチを聞きたいと思っていますが、学会のメンバーでもなくメディア関係者でもないので、会場に入るのが難しいです。 日本のメディアの方々で英語・スペイン語の通訳として私を雇ってくださる方はいらっしゃいませんか? 代わりに私がレポートしても構いませんが、いかがでしょうか?

ご連絡お待ちしております。

マーズシェフ 

 

Elon Musk to Speak at IAC 2016 | Iaf

 

www.iac2016.org

 

 

二酸化炭素を太陽光でエネルギーに変える方法

夢のようなブレイクスルーがあったようだ。

二酸化炭素を太陽光を使って光合成し、炭化水素ガスの燃料に変えてしまう。 火星の大気の95%はCO2なので、将来の火星でのエネルギー生産に役立ちそうだ。 ついでに地球の二酸化炭素問題もこれで解決か?

 

phys.org

gigazine.net

マーズワンのミッションコスト

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 ミッションコストについて アルノ・ヴィルダースが回答する

by Natasha Schön on Wednesday, 29th June 2016 

アルノ・ヴィルダースは、マーズワン共同創業者で、最高技術責任者でもあり、ESAの欧州宇宙技術研究センター(ESTEC)で新惑星ミッション研究のペイロード研究マネジャーとしも活躍しています。 今回のインタビューでは、マーズワンミッションのコストについて、技術の点からお答えします。

 

なぜマーズワンのミッションは他のミッションよりコストが低いのでしょうか?

’宇宙飛行は難しい’、というのが昔からいつも聞かれる言葉だ。 それはどういうことかというと、宇宙飛行を現実化するには多大な資金が必要になるということを意味する。 しかし、国が行う計画に比べて、なぜマーズワンのプロジェクトが安くできるのかにはいくつかの理由がある。

 

まず、宇宙飛行士を帰還させるシステムや方法を開発する必要がないことがあげられる。 二番目に、 Falcon9ロケットやドラゴンカプセルをNASAの標準的な方法で開発する場合、国だとスペースX社が開発するよりも8~10倍のコストがかかる。 民間で開発が行われる場合、コストが非常に重要な要素になるからだ。

 

民間のビゲロー・アエロスペース社は宇宙空間、火星、月を目的とした居住モジュールを開発している。 関連する開発コストは民間で調達されるものをもとにしている。 2016年5月、このインフレータブル(膨張)居住モジュールは、ISSに無事接続され試験は無事成功した。 

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コスト減の他の理由として、火星上から人を戻す必要がないということが挙げられる。 帰還コストは、かなり膨大になるからだ。 今までなぜ火星からのサンプルリターンのミッションがなかったかという理由として、コストの問題があるからだ。 たった1キロのサンプルを戻すのさえ難しいのだ。 

 

また、マーズワンは自分たちでロケットシステムを作ることはしない。 その分野の専門家のアドバイスをもとにサービスを輸送サービスを購入する。 そうすれば、国が行うような慣習的なプロジェクトと違って費用が低く抑えられる。 今現在マーズワンは、専門家と同レベルのノウハウを持ち合わせていない。 しかし、実績のある宇宙開発企業に委託して、プロジェクトを進めている。

 

火星へ最初の4人を送るという私たちの当初の見積もりの60億米ドルは、国のプロジェクトに比べて異なることが指摘される。 マーズワンは、コストの妥当性について、継続的に精査していくつもりである。 その過程で、全体のコストが多少膨らむ可能性はあるかもしれないが、大きな違いにはならないだろう。

 

ロケットの発射コストについては?

ロケットの発射コストは、2020年代に向けてますます下がっていくだろう。 スペースX社、ブルーオリジン、ULA、ファイヤーフライやロケットラボのような中小の民間企業などが、地球の軌道向けのペイロード発射サービスに次々と参入していくだろう。今後はかなりの競争になるにちがいない。 

 

同様のことが、火星へ行ける宇宙船のシステムについても言えるだろう。 有人カプセル(着陸船)の当初の開発コストは高いだろうが、回数が増えるについれてコストは下がっていく。 貨物カプセルを6~8回送ることになるので、有人カプセルを送る前に信頼性を十分チェックできるだろう。

 

ミッションのハードウェアの設計、製造、試験は誰が担当するのか? 

マーズワンプロジェクトの大きな特徴の一つに、マーズワンは必要なハードウェアの設計・製造・試験はしないということだ。 私たちは、ロッキード・マーチン社に最初のデモンストレーションミッションを委託し、パラゴン・スペース・デベロップメント社とは生命維持装置について契約を交わした。 

 

ロッキード・マーチン社は過去30年のNASAのすべての火星ミッションにおいては909割を担当していた。 パラゴン社は、NASAの研究とハードウェア関連のプロジェクトでは実績があり、商業の宇宙フライトに20年間携わっている。 そしてパラゴン社は生命維持装置の分野では専門家だ。  

 

これらの会社が関わりあうプロジェクトは、NASAの基準・手続き方法に沿っている。 マーズワンのためのプロジェクトもこの基準・手続き方法に沿って行われる。

 

(注*上記は、読者の皆さまの利便性を考慮し、私個人が日本語翻訳いたしました。マーズワン財団が承認したものではありません。 翻訳の内容に疑問をもたれる方は、以下原文をご参照いただければ幸いです。もし翻訳に誤りなどがございましたら、コメント欄にてご指摘くださいませ。 ご協力ありがとうございます。

The story above is the Japanese translation of  the story below.  It has been prepared for the convenience of Japanese language readers.   It is "not" the official translation approved by Mars One.   If you have any questions about the translation,  please refer to the original English page as below. 

 

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